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東京慈恵医科大学同窓会

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2018年02月25日 定年退任にあたって 内科学講座、循環器内科、専務理事 谷口 郁夫

 早いもので昭和52年に慈恵医大を卒業して丁度40年が経ちました。卒業した時は定年のことなど全く考えていませんでしたが、学生時代を含めると約半世紀にわたり慈恵医大にお世話になったことになります。
 私は卒業後に国立東京第二病院で内科研修をしまして、その後、第三内科(阿部正和先生)に入局させてもらい、循環器を専門とする第2研究室に入りました。もともと高血圧に関心があったので自律神経系とレニンの研究を始めました。レニンの研究を進めるために筑波大学応用生物化学系(村上和雄先生)に留学させてもらい、糖尿病患者に増加している不活性型レニンの研究を行いました。阿部先生の退任後は磯貝行秀教授の下で医局長や病棟長を経験させてもらいました。第三内科では循環器班といっても様々な患者さんを診療させてもらったことが今の自分の内科に対する考え方の支えになっています。
 その後、青戸病院内科から第三病院の循環器内科の診療部長に異動し、少ないスタッフでしたが研究と診療に一番充実した時期でした。新橋の内科学講座循環器内科に異動して、2007年には循環器内科の定員外教授にしていただき、同時に自分では全く考えてもいなかったのですが理事を拝命し、本院の副院長に任命され、2014年には第三病院の院長に任命されました。第三病院では別棟(3号館)の建築および電子カルテ導入と本当に多忙な日々を過ごしました。再び財務と情報システムを担当する理事として新橋にもどり、現在、念願の新外来棟建築を柱とする巨大プロジェクトが進行中であり、慈恵医大のさらなる発展を祈願いたしますとともに定年にあたり多くの先生方やスタッフの方々に支えていただきましたことに深く感謝いたします。

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