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東京慈恵医科大学同窓会

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2023年09月25日 第75回日本産科婦人科学会学術講演会を終えて
会長 産婦人科学講座担当教授 岡本愛光


 第75回日本産科婦人科学会学術講演会が、産婦人科学講座担当岡本愛光教授を学術集会長として、令和5年5月12日から14日にかけて東京国際フォーラムで開催された。当講座に古くから伝わる「慈心妙手」を主テーマに掲げた学術講演会は、昨今の社会情勢を考慮し、現地開催にライブ配信およびオンデマンド配信を組み合わせたハイブリット形式で行われた。当講座としては本学術講演会をこれまでに樋口一成教授(第13回)および寺島芳輝教授(第46回)が担当しており、今回が29年ぶりの主催となった。
 講演会参加総数は12,617名とこれまでで最多となり、うち5,925名が現地参加であった。現地参加者数の事前予測は困難であったが、結果として全てのセッションに多数の聴講者が参加しており、主催校として胸をなでおろす結果となった。プログラムには5つの海外招請講演、3つのPresiden-tial Internation-al Program、さらにはJoint Confere-nce JSOG-DGGG(ドイツ産婦人科学会)、AOFOG(アジア・オセアニア産婦人科連合)Symposiumといった国際化を目的としたセッションを数多く取り入れた。また新しい企画を組み込んだInternat-ional Workshop for Junior Fello-ws(IWJF)や学生フォーラムは、詳細な準備を行った事もあり内外から高い評価を得ることができた。約1,300の一般演題は口演およびポスター発表に振り分けた。デジタルポスターセッションでは、企業ブース内にモニターを設置し、ポスター発表内容と展示される製品を紐付けすることで各企業に対して配慮を行う取り組みを日本産科婦人科学会として初めて行い、協賛企業からも好評であった。開催期間中に行われた招待者、演者、参加者に対する一連のおもてなし企画も、国内外を問わず、参加された皆様には楽しんで頂けたものと自負している。当講座では矢内原臨准教授がシンポジストの大役を務め、「卵巣明細胞癌の生物学的分子特性に基づいた新たな個別化治療への取り組み」と題して講演を行ったのをはじめ、主催校としての業務に忙殺されながらも、多くの教室員が研究成果を披露した。ご協力頂いた同窓、関係者、教室員各位に心より感謝申し上げる。
(準平23・田畑潤哉記)

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