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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2024年01月25日 第40回日本森田療法学会
繁田雅弘精神医学講座担当教授が大会長として主催


 令和5年12月2日〜3日、東京慈恵会医科大学・大学1号館にて精神医学講座担当教授繁田雅弘大会長(事務局長:舘野歩)のもと、第40回日本森田療法学会が開催された。「揺らぐ超高齢化社会 森田療法の新たな段階へ」のテーマで行われ、約300名が参加した。森田療法は大正8年に慈恵医大精神科初代教授森田正馬が創始した神経症性障害に対する精神療法である。
 会長講演は「認知症高齢者に対する精神療法」とのタイトルで行われ、非常に興味深いものであった。1つ目のシンポジウムは「高齢者への心理社会的支援のヒント」をテーマに行われ、シンポジストとして調布で開業されている橋本和幸先輩(昭57)、小曽根基裕久留米大学神経精神医学講座主任教授(平元)、群馬パース大学リハビリテーション学部作業療法学科竹原敦教授、北里大学医学部精神科学大石智講師をお招きした。精神療法というと従来若い患者が対象という先入観があるため、このシンポジウムは日本森田療法学会に新たな風を吹き込んだと言える。
 2つ目のシンポジウムは「森田療法の新たな段階」がテーマで、副題は「様々な職種に森田療法を生かす」であった。シンポジストとして精神科医の立場から舘野歩(平5)が参加し、学外からはスクールカウンセラーの立場から川越市教育委員会学校教育部教育センター上原実貴氏、産業領域から臨床心理士須藤克利氏をお招きした。森田療法は医師だけでなく公認心理師も実施しており、森田療法の本質について活発な討論が行われた。また、シンポジウムも設けられ、本学森田療法センター中村敬名誉センター長(昭57)と舘野らも指定演者として加わり、森田療法の国際的普及に何が必要であるかについての討論が行われた。大会開催に伴い精神医学講座医局員をはじめ多数の方々のご協力に感謝の意を表したい。
 (第40回日本森田療法学会事務局長 舘野 歩記)

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