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東京慈恵医科大学同窓会

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2014年06月25日 西新橋キャンパス再整備計画



 本院外来棟は今年で築52年になり、様々な問題が山積している。配管の老朽化による漏水、低い耐震性、バリアフリーとは言えない構造、複雑な患者動線、狭隘な部屋や通路などである。安全・安心の医療を提供するためには、新外来棟の建築は最重要課題と位置付けて、これまで、マスタープラン検討委員会(委員長 栗原 敏理事長)と本院外来棟のタスクフォースが本院外来棟建築を検討してきた。限られた敷地内で新外来棟を建てるためには、どこかの建物を壊して空地を作らなくてはならない。そのため教職員が移動することになり、日常業務に支障が出ないように配慮しなくてはならない。また、相当額の資金が必要となる。
 平成24年7月10日にマスタープラン検討委員会が召集され、新外来棟建築を中心とした西新橋キャンパス再整備タスクフォースを設置して、新外来棟の機能、建物の配置、臨床講座の医局棟の機能と場所、歴史的建物の保存、将来的な建築計画(ローリングプラン)、などが多角的に検討された。
 そのような中、東京都が所有する旧港工業高校跡地(都有地)を、東京都が希望する政策的医療を実施する医療施設に貸与するという公募があった。政策的医療として、救急医療、災害医療、周産期医療、小児医療などを行うことが条件で、貸与期間は50年間。土地は5385・30?、建ぺい率は80%、容積率は600%。この公募を受けて、早速、本院の新外来棟を含めて、都が要望している政策的医療を実践できる建築計画を立案し、都に申請した。
 都有地では、小児周産期医療、災害医療、予防医療などに対応すると共に、南側には医師の居室(医局)、災害時にトリアージで使う講堂、区民に公開する図書館などを設ける予定だ。都が熱望している救急医療は、手術室あるいはICUなどとの連携を考慮して中央棟1階に設置したいと考えている。都有地の病院と新外来棟は、利便性を考え空中回廊と地下道で繋ぐことを要望した。
 平成25年12月11日に、「都有地活用による医療インフラ整備事業借受申請書」を東京都福祉保健局長あてに提出し、平成26年1月21日に、東京都福祉保健局でプレゼンテーションを行った。その後、1月29日に東京都福祉保健局による現地調査があり、審査の結果、本年3月18日、学校法人慈恵大学が事業予定者に決定した旨の通知があった。

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