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東京慈恵医科大学同窓会

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2021年08月25日 教授就任挨拶 小児科学講座担当 大石公彦

 令和3年8月より、井田博幸教授の後任として小児科学講座担当教授を拝命いたしました。
 小児科学講座の開講は戸川篤次先生が初代主任教授に就任された大正11(1922)年に遡ります。大正、昭和、平成そして令和の100年を通して、7名の歴代講座担当教授のご尽力により、慈恵医大小児科学講座は大きく発展してまいりました。現在、約300名の同窓の先輩諸先生のご協力をいただきながら、4つの大学附属病院を含む17の関連病院で日々研鑽を積んでいる170名を越える現役教室員を有するまでの講座になりました。これまでに築かれた輝かしい伝統と歴史を引き継ぐという光栄な機会をいただき身が引き締まる思いです。
 私は23年間にわたって米国で先天性代謝異常症、遺伝性疾患を中心に小児科領域での診療・研究・教育に携わって参りました。小児科学講座の一員になって以来、留学中の身でありながらも、前川喜平先生、衞藤義勝先生、井田博幸先生の3名の教授に師事する機会をいただきました。渡米するにあたって私に与えられた使命は 日本では得ることのできない米国の医学・医療の現状を学び、それを日本の次世代に還元するということでした。言語や文化の異なる人が集まる国で様々な責任ある仕事を任せてもらった自分の経験を生かし、講座内十の研究班の研究レベルの更なる発展、優秀な人材の育成に取り組みます。それを基盤に令和2年にオープンした母子医療センターを舞台に最善の治療法を追求し、ゲノム医療などの新たな先進医療を展開していく所存です。
 明確なビジョンを明瞭なメッセージで発信し、多様なアイデアを取り入れながら、現場における問題点をひとつずつ解決していくことが自分に与えられた責務と考えます。未来を担う子どもたちの健康を守るという夢や情熱を共有し、現役教室員が一丸となって目標に挑戦する講座を作ることに邁進いたします。
 開講100周年を迎えた慈恵医大小児科の伝統と組織を守りつつ、現代社会に求められている小児科医の育成を基本理念として、次の100年の発展に繋がるよう力を尽くしたいと考えております。今後とも同窓の諸先生方や教職員の皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

略 歴
大石公彦(おおいし・きみひこ)
1994年(平成6年)東京慈恵会医科大学卒業
1996年同小児科学講座助手
1998年米国マウントサイナイ医科大学小児科・遺伝科リサーチフェロー
2005年同小児科Assistant Prof-essor
2009年同小児科レジデント
2012年同臨床遺伝科クリニカルフェロー
2014年同小児科・臨床遺伝科Assista-nt Professor
2016年同小児科・臨床遺伝科Residency/Fellows-hip Associate Prog-ram Director
2016年東京慈恵会医科大学小児科学講座講師
2019年米国マウントサイナイ医科大学小児科・臨床遺伝科Residency/Fellows-hip Program Direc-tor
2021年同臨床遺伝科Associate Prof-essor
2021年東京慈恵会医科大学小児科学講座担当教授

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